中津市ー火災から護る河童のお寺「円応寺」
- 黒田官兵衛が開基したお寺
- 天正15年(1587年)に黒田孝高(官兵衛)が開基(建立)し、同郷生まれであった眞誉見道上人(しんよけんどうじょうにん)が開山(創始僧に着任)した浄土宗に属するお寺です。黒田家の後も細川家、小笠原家と代々の藩主に護られました。
- 河童を供養したお墓がある。
- 江戸時代中期のお話に住職の静誉寂玄上人が悪い河童を仏門に入信させ修行をした。河童の頭3匹に戒名を授けたところ、恩返しとして火災から寺を護ったと言う伝説が現代まで語り継がれています。『水』の文字を刻んだ瓦は炎を祓う護符の効果を持つのだとか。また境内には寺を護り続けた河童を手厚く葬ったとされる墓が安置されています。
- 河童の墓には黒田二十四騎の一人である野村太郎兵衛の墓との言い伝えが。
- 野村太郎兵衛と言えば婚儀の策略で宇都宮鎮房を誅殺した人物と言われています。また婚儀の花嫁(宇都宮の娘)には磔刑で殺された言い伝えがあります。宇都宮家に4百年も統治されたこの地域では現在でも官兵衛を悪く言う人があり、憶測ですが恨みを墓に向けられないよう河童の伝説に護らせたのではないでしょうか。
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[作成]2017年07月17日