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第11回 雪道の上手な走り方

その1

画像雪が降ると、我社(タクシー会社)の電話は鳴りっぱなしで不通状態になる。如何にマイカーが普及していて、その大半の人が雪道の走り方に不安を持っているかが実感出来る。  雪道の走り方は、その理屈が理解できていれば、かなり上達する可能性がある。キーワードは、摩擦と加速度の関係です。  道路の凍結や積雪の状態によって、ある一定の範囲内の加速度の変化であれば、普通にハンドル操作やアクセル・ブレーキ操作が可能です。  上図の範囲内の加速度(スピードの変化・ハンドル)で有れば必要以上に緊張しなくても良いのです。  又、加速度とはスピードの変化の事なので、たとえ80km/hで凍結した直線の道路を走っても、真っ直ぐに走り続ける事が出来るのです。  但し、カーブが有ったり、横から車が出て来たりして、急にスピードを落とさなければならなくなる場合(マイナス加速度が働く)に、上記の範囲を超えてしまう危険が有ります。  スノータイヤ・スタッドレスタイヤ・チェーンはこの摩擦の限界幅を広げる(大きくする)ためのものです。普通タイヤでもその範囲内で走ればスリップしません。発進時も摩擦の限界内でゆっくり加速すれば大丈夫です。
雪道の走行ではエンジンの回転数よりも、ギアの選び方の方が重要です。ローやセカンドの方がサードやトップよりも加速度が大きくなりやすい(車輪を廻すトルクが力)ので、アクセルワークの繊細さが必要です。だから通常よりも1つくらい小さい(ローよりもセカンド)ギアを使う方がいい。少し早いくらい(少し無理かなぁ)に、ギアチェンジする方が車軸が空廻りせずに走ってくれるのです

 

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