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第18回 運転と車の構造②

やってはいけない事

画像A.エンジンにとって、一番やってはいけない事は「空吹かし」です。 「エネルギー保存の法則」によってシリンダー内の爆発で発生したエネルギーは車を動かす力になるか、熱になるか、何かになる必要が有ります。 「空吹かし」では、車を動かす力に変えずに、エンジンを高回転で回すので、そのエネルギーは行き場がなく、今度はエンジンを壊すエネルギーに大半は使われるのです。 勿論、熱エネルギーや音や振動とかに変化しながら。夜中に2階への階段を登って、登り詰めているのに暗くてもう一段有ると錯覚して力を入れて踏んだつもりでガクッとくる状態(この辺りの言い方では「スカタンを喰う。」)の事で、足や腰に余計な力がかかります。今の車は朝の「暖気運転」はしない方が良い。(でも、エンジンが冷えている状態での高回転での高速だけは良くない。)

B.ミッションにとって一番やってはいけない事は、まだ少し動いている(前進している)のにイキナリバックギアやPに入れる事。これは考えなくても常識なのによく目にする。「ガリッ」と言う音をさせて、車が「痛っ」と言っているのに…。

C.ハンドルにとってやってはいけない事は「据え切り」です。最近の車はパワーステアリングが付いているので、車が止まっていても軽くハンドルを回す事が出来るが、両方の前輪にはかなりの力が(無理な力)かかります。土地の上で「据え切り」をやると、土が掘れるくらいの力が加わっているのです。その逆の力が車の方(車輪の向きを変えるリンク装置)にも大きな力が加わり、一度では壊れなくても、大きなダメージになります。ハンドルは車を動かしながら回してください。

 

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